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採用情報

スタッフインタビュー

Kさん (2002年入職)

入職はいつだったかなあ…もう勤続20年くらいですね。
中学生の時に大きな手術をして入院していた時、看護師さんに「学校の階段を上がれるようになるかなあ」と本当に何気なく伝えたことがあったんですが、少したってからその看護師さんが病室に来て「一緒においで」と言ってわざわざ病院の非常階段のカギを開けて、そこで2人きりで階段の上り下りに付き添ってくれたんです。2~3日間のことだったと思うのですが、この経験が本当に大きな動機となって看護師になりたい、と考えるようになりました。
看護学校時代は生徒の半数は私と同じ高卒者だったんですが残りの半数は社会人から看護学生になった人たちで、気合の入れ方が全然違いました。社会人組はみんな真剣で私たちは居眠りをしたりと、授業に取り組む態度も対照的だったと思います。そんな実情を知ってか、学校側も実習では新卒組と社会人組をうまく混ぜ合わせた配置にしたりしてくれて、勉強の進め方、実習でのアドバイスについてもすごく教えてくれて面倒を見てらったことを一番覚えています。おかげで卒業できたといっても過言ではないですね。

共和病院への入職はハローワークからでした。新卒だったんですが自転車で通える距離のところを探して特に思い入れもなく選んだのがきっかけなんです。今の看護現場と違って当時の先輩方はやっぱり怖かった。私も積極的に聞いたりすることが苦手で仕事の覚えも悪くてよく怒られました。特に私のプリセプターだったS先輩からは本当に厳しく指導を受けて、つらいこともありましたが、ここでやめたら負けという意志だけは強くて歯を食いしばりました。Sさんとは2年間同じ部署でそのあと異動があってさらに2年後また同じ部署になったんですがそのときにSさんから言われたひとこと「久保さん、できるようになったね」が本当にうれしくて、この一言が私が今日まで看護師を続けていこうと思うモチベーションを実は支えています。
当時と比べて看護現場は本当に新人に丁寧になりました。私たちの時は自分から積極性を出して聞いていかないとなかなかやらせてもらえなかったことを指導者の方から「やってみる?」と誘うように導いてくれるし、質問一つする上においてもたくさんヒントを出して新人が自分で答えを出したかのように導いたりと、私たちの時よりも励まし、支援が本当に豊かになったと感じます。もちろん私もそうしていますし、このほうが断然いい、と思います。
でも、これまでのさまざまな先輩とのかかわりがあったことが今の看護師としての私を支えていることは間違いありません。私の勤務している5階病棟は急性期病棟なので患者さんと係る期間も短いし、入院が多いのでバタバタ感があってなかなか個々の患者さんに寄り添い切れていない、患者さんがしてほしいことがあっても希望に添えていないことがあることにもどかしさを感じています。中学生の時に出会ったあの看護師さんには遠く及ばないけれども少しでも近づけるように、もっと患者さんに寄り添える看護師になりたいと思っています。それとSさんは今も優しく頼もしい先輩ナースとして当院で働いています。