看護部
看護部の特徴
患者さま一人一人の個性を尊重し、あたたかい看護・信頼される看護をめざします。
看護部理念
看護部長 鄭 有紀
気付くことの大切さ
2021年4月から看護部長に就任しました。大役にプレッシャーも感じますが、何より「患者さま一人ひとりの個性を尊重し、あたたかい看護・信頼される看護をめざします。」という看護部の理念にぶれずにやっていきたいという思いが強いです。
看護には「気付き」がとても大切です。患者さまを看て、触れて、感じて、いろんな変化に「気付く」ことで次の看護につなげることができます。そうした看護を実践するにはもちろん知識や技術が大切ですけれども、なによりもスタッフが身も心も元気でなくてはなりません。だからスタッフ間の「気付き」もとても重要なことです。ちょっと元気がなかったり、しんどそうだったりということにお互いが気づいて声を掛け合うこと、そこでのスタッフ間、部署間の信頼関係が私達の看護の要であり、そうした「気付き」を大切にしていきたい、スタッフの言葉に耳を傾けていく。サポートしていける看護部長室でありたいと思います。
副部長職だったこれまでは教育や育成が中心で、新人ナースや教育委員との関わりがメインでした。今はそうしたことが現場で活かせているのかという視点で見ていかなくてはなりませんし、視点が変わることで見える景色が大分変わることに気付かされます。教育だけでなく、スタッフひとりひとりの思いに視点を向けていくこと、全体を見ながら個々を見る…と思うととても難しいですが、足を運んで現場を直接見ること、スタッフの声を聴くことからしか始まらないと思っています。前看護部長の周理事の存在が大きすぎて、私にはまだまだ見えていないことがたくさんありますが、ここまで築き引き継いでいただいた看護部の組織風土を大切にして皆が活き活きと働くことができるよう取り組んでいきたいと思います。
昨年から続いているコロナ禍の中、受け入れ先がなく、帰すこともできない患者さまを受け入れる形で当院でも今年4月後半に初めて新型コロナウイルス感染症陽性患者さんの入院がありました。いつかこういう日が来ることを想定していたとはいえ、突然訪れた受け入れに病棟スタッフの間でも動揺が走りました。理事と副部長との3人で毎朝部署に行ってスタッフに声をかけ、ひとりひとりに感染対策についてひとつひとつ確認をしあい、基本的な対策をしっかりやって接すれば恐れることはないことを伝えていくことで、スタッフ皆に受け入れに対する覚悟ができました。ただ目の前の患者さんを救おう、できることをやろうというスタッフ皆の使命感があり、それでも初めてのことで手探りにならざるをえず、不安もあったのですが、きちんと感染対策をして誰一人感染することなく患者さまを一般病棟に転室できるまで回復させることができたことは私たちの大きな自信になりました。
5月からは、大阪府の状況を受けて陽性の患者さまを正式に受け入れていくことになりましたが、医療機関として、看護師として、今置かれている環境の中で目の前の患者さまに私たちができることを精いっぱい行っていくことでこたえていくしかないと思います。
この4月から看護部の各部署も役職や人員配置が大幅に変更になりました。急性期病棟と地域包括ケア病棟、療養病棟と各病棟の機能が分かれていることは看護の資質向上に強みだと思っています。スタッフには常に患者さんのために何ができるかを問い、これで良かったかを振り返ること、そうして得たことを次の看護につなげることを大切に、みんなで協力して次に繋がる看護を目指していきたいと思います。
共和病院はスタッフの年齢層の幅がとても広いことが特徴ですね。同世代同士の横のつながりもありますが、ときには母親のように包み込むような視点で後輩に向き合うこともできる、そんな多彩で情が深いコミュニケーションがある暖かさが特徴ではないかと思っています。
看護の基本方針
- 患者さまの権利を守り、患者中心の看護に努めます。
- 安全で安心できる看護サービスを提供します。
- 看護専門職として質の向上をめざし、自己啓発に努めます。
- 医療・介護・福祉と連携し、地域社会のニーズに対応した看護を提供します。
今年度の計画
2024年度看護部のスローガン: 『暮らしに寄り添った私たちの看護を地域に繋げよう!』
2024年度看護部活動目標
①看護の原点を振りかえり、患者中心の看護・介護を提供する
②看護の質向上に向けた人材育成
③業務改善の取組みと働きやすい職場環境
④当院の役割と機能を理解し、各部署の病床運営を向上させる
⑤診療報酬改定に積極的に対応することで病院経営に参画する