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診療科・部門

禁煙指導

恐ろしいたばこによる健康被害

日本における死亡三大原因である「癌」「心臓病」「脳卒中」の要因として、たばこが関連していることが明らかになっています。たばこによってもたらされている病気のうち、悪性新生物、冠状動脈疾患、脳血管疾患、慢性閉塞性肺疾患はたばこの健康影響の代表といえます。 とくに悪性新生物の1/3はたばこに起因しているといわれています。

また最近、喫煙者のみならず非喫煙者にもその健康障害が及ぶ受動喫煙の問題も無視できません。夫の喫煙に伴って妻の肺がん、副鼻腔がんなどの危険性が上昇するとの報告もあります。

たばこによってもたらされるといわれる疾患

悪性新生物

肺がん、口腔がん、咽頭がん、食道がん、胃がん、肝臓がん、膵臓がん、腎盂がん、膀胱がん

循環器疾患

冠状動脈疾患(心筋梗塞・狭心症)、脳血管疾患(脳出血・脳梗塞・くも膜下出血、大動脈瘤、バージャー病

呼吸器系疾患

慢性閉塞性肺疾患、慢性気管支炎、肺気腫、喘息

消化器系疾患

胃十二指腸潰瘍、慢性胃炎、口内炎

精神疾患

ニコチン依存症

妊婦喫煙の影響

早産、自然流産、周産期死亡、妊娠合併症、低出生体重、先天奇形

受動喫煙の影響

肺がん、小児喘息、低出生体重、虚血性心疾患

やめたくてもやめられない方へ

喫煙者の多くは、できるならたばこをやめたいと思っているが、自分の意志だけでは容易にやめられない依存症という一種の病的状態にあります。 ニコチン依存と習慣依存という2つの依存症が身体的、精神的に関与しているわけです。しかし最近ではニコチン依存にはニコチンガムやニコチン貼付薬を使用した、二コチン置換療法によって依存症を克服しやすくなりました。 習慣依存に対しては従来から禁煙指導で行われていた、行動置換療法(たとえば喫煙欲求出現時に「冷たいものを飲む」「深呼吸をする」「時計の秒針を1分問見つめる」など、他の行動に置き換えて紛らわすこと)で、効果をあげています。

自分で健康を守るため、また周囲の迷惑を考え、今からでも遅くはありません。禁煙に取り組みましょう。

ニコチン置換療法について

たばこの煙に含まれる化学物質はおよそ4000種類、その中で有害であると明らかになっている物質だけでも200種類を超えています。二コチン以外で特に有害なものはタール、一酸化炭素などです。たばこの有害物賀は癌、狭心症、心筋梗塞などの成人病、気管支炎や肺気腫などの、呼吸器疾患の発症に深く関連しているといわれています。

たばこがやめられないということの多くはニコチン依存という薬物依存症の一種です。 ニコチンは大脳中枢にはたらいて快感をもたらしますが、この決感を求めて喫煙を続けていくうちに脳に変化が起こり、今度は喫煙をしていないと離脱症状(禁断症状)イライラ、欲求不満、集中困難などを、おこすようになってしまうのでニコチンガムやニコチン貼付薬による禁煙は、このニコチン切れによるつらい離脱症状を、ニコチン以外の有害成分を含まない、ニコチン製剤で和らげながら、徐々にニコチン製剤の量も減らしていきます。だだニコチン製剤を使用していれば禁煙できるというものではありません。健康的にストレスを発散させる努力を行い、計画的に二コチン製剤を減らしていく、患者さん自身の努力が何よりも必要なのです。ニコチン製剤の使用にあたっては医師の指導に従って、計画的に禁煙していきましょう。

禁煙指導のご相談

禁煙指導をご希望の方は辺秀俊院長の診察でご相談ください。

水曜日 ⑧呼吸器科 9:00~12:30
金曜日 ②一般内科 9:00~12:30