スタッフインタビュー
K師長 (6階病棟 看護師長 1992年入職)

6階病棟は急性期病棟なので症状の重い患者さまを受け入れ、治療に専念いただいて、回復期に至ったら退院に向けて亜急性期の病棟に転室していただくという位置付けです。入退院が激しく、治療や処置も比較的濃密で、スタッフにとっては忙しく緊張感を強いられる現場です。毎朝、業務開始時に病室の空き状況を共有し、受け入れ要請にこたえる気持ちの準備をスタッフに呼びかけます。
スタッフは病棟の中で最も若手中心の配置となっています。世代間格差はもちろん大きいのですが、とにかく距離を縮める、自分から近づいていくことにしています。
朝の顔色、表情から体調を気遣ったり、メイクののりから「今日は帰りにどこかいくの?」とほとんど反射的に声をかけるんですが、大体当たるんです。「なんでわかるんですか?」というように、たわいない話をすることから関係性が深まるし、スタッフのことをできるだけ把握するようにしています。もちろん大きなミスがあると命に関わる現場なので、時に厳しい指導をすることもありますし、落ち込んでしまってもすぐにフォローはせずに当人にかみしめる時間も必要とつきはなすこともあります。そうした経験を介して学ぶこと、身につくこともたくさんありますし、皆がそうした経験をしているから根底で励まし支え合ってくれていると思います。
緊急入院があると皆が「私が担当します!」と率先して取り組もうとする、そうした気概にあふれたチームになっています。
若いスタッフが多いということは先にも触れましたが、自分の子供くらいの年齢のスタッフが真剣に頑張っている姿を見ていると、なんというか時に胸が熱くなってしまいます。昨年入社した2人についても、毎日遠いところから通ってきてくれている、正直ほんとうにそれだけでも感謝しかない、って思ってしまいます。
病棟師長としては5年目を迎えました。高校を卒業し、共和病院に看護助手として入職してからずっと看護の現場ではたらいてきました。主任だった頃も管理の側面よりは現場の仕事をきりもりする、目の前の患者さま、目の前のスタッフに対応していく事がメインで、そうした仕事にやりがいを感じてこれまで看護師をやってきたといえます。でも師長の役割としては、患者さまとスタッフは当然のことながら、ご家族、医師、他部門との関係性を良好に保つ、ということがとても重要な部分になります。時に難しい調整も伴い、気を遣うことも多くありますし、まだまだ自分の未熟さを痛感する場面も多いのですが、スタッフが安心して業務に集中し、成長できる現場であるためにも努力していきたいと思います。
