職員の素顔

Hさん 介護福祉士 療養科主任 2017年入職
1. 介護の仕事に就こうと思ったきっかけは何ですか?
介護の仕事につく前、私の祖父が認知症を患い、介護が必要な状態になってきて、仕方なく下の世話をする機会がありました。その時は正直不快に思いながら対応してしまい、そのときずいぶんと酷い態度をとってしまったと悔やむ想いが残りました。祖父はもともと何でも自分でやろうとしてきた人であり、してほしくて下の世話をさせているわけではないのですから。そうした思いが介護の世界に入るきっかけだったように思います。基礎研修を受けて介護を学んだことで祖父を看取るときにも少しは力になることができたのではないかと思えました。
2. メディケアホームきょうわに入職したきっかけについて教えてください。
介護の職に就き、当初は老健で勤めていましたが、オープニングスタッフ募集に魅力を感じてメディケアホームきょうわ開設の2017年に入職しました。施設の立ち上げで集まったメンバーはいろいろな施設で経験を積んできた超ベテランもいれば全く初めて介護をする初心者もいました。自分たちで一から仕事の形を築いていくということは当時とても新鮮で魅力的に思えたのですが、その過程で時に互いが自分の「正しさ」を相手に押し付けようとしてしまうことでぶつかり合い、今思うと高い志を持っていた仲間を失ってしまったこともありました。そんななかでも毎日利用者さんと向き合い、仲間と切磋琢磨して今の施設の形ができました。
3. メディケアホームきょうわの特色について教えてください。
私もあまり多くの職場を知っているわけではありませんが、私たちの施設の特色は、何よりもまず「利用者さんの家」であるということ、私たちスタッフにとっても職場でありながらも家族の一員であるという、この関係性は当施設ならではのものではないかと思っています。利用者さんともそうですし、仲間同士も分け隔てなく仲がいいという環境が、作り上げたというよりも、いつの間にか出来上がったという感じです。
スタッフの関係性もお互いを尊重して過度な干渉はしあわないのですが、帰りしなに自然と一緒になった仲間同士でふらっと食事に行くとか、気楽に交流するという自然な関係性ができているという感じです。
最近外国人のスタッフも新たに仲間に加わりました。とても勉強熱心で異国の地で言葉の問題にも取り組みながら、利用者さんの介護と向き合う彼ら彼女らの一生懸命な姿勢にはとても刺激を受け、自分自身の介護の初心も振り返りました。
4. これから仲間になる人へのメッセージ
ご高齢者の方ができることならご自分の力で何でもしたいはずなのに、どうしてもできないことがあって、そこで私たちが関わらせていただいている、その関わりを通じて声に出していただく「ありがとう」のお言葉の重みとこの仕事のやりがいを、これから介護の仕事を目指す皆さんにも是非知っていただきたいですね。
