スタッフ紹介

ご家族の方に頂いた一言で、患者様のために、私たちに何ができるかという視点をもつことができるようになりました。

三木 恵(看護師)  年入職

三木 恵

中学生の時に入院したことがあって、そのときに笑顔で励ましてくれた看護師さんのことが強く印象に残って、あこがれたことが看護師になろうと思ったきっかけでした。
高校を卒業するとき進学か就職かで悩んでいたのですが、担任の先生が働きながら看護資格を取る道があることを勧めてくれて、それで求人を見ると家からも近くて、よく通院していた共和病院で募集していることを知ったんです。

准看護学校に入学して共和病院ではたらきながら2年間で准看護師になりました。准看護師として働きながらすぐに定時制の進学コースに入学したんですが、看護の現場は、イメージとは裏腹に厳しい仕事だったですし、垣間見える看護師さんの仕事の厳しさや責任の重さに「私はナースとしてやっていけるだろうか」と不安と迷いを感じたままの進学でした。2年生の時に体調を崩して入院し、単位の取得も滞ったことがきっかけで学校をやめてしまったんです。

そんなこともあって落ち込んだ気分でいたときに、仕事でも私の夜勤中に亡くなられる患者様が続き、看取ることが多くて、だんだん患者様が亡くなってしまうことが自分のせいであるようにまで思えてきて、看護の仕事はやめてしまおう、と思い詰めるところまでいってしまいました。

職場のスタッフはそんな私の不安を察してすごく話を聞いてくれました。師長さんや院長先生まで落ち込んでいる私に声をかけ、話を聞いていただいたんです。自分のことをみんなが気にかけてくれているんだ、と気づかされました。

それからしばらくして、私の夜勤の時に患者様が亡くなられることがあって、私はまだ自分の気持ちが整理できずにいたのですが、患者様のご家族から「あなたが夜勤の時に看取っていただいてよかった。」と言っていただいたんです。思いもよらない言葉でした。自分はこの言葉にこたえることがちゃんとできているのだろうかと思いました。そして「患者様のために何ができるか」と考えるようになりました。患者様が闘病されているときに、少しでも安楽にしていただくためにどうすることができるか、どうやったらよりこの患者様に寄り添えるのか、そういう視点を持つ転機となりました。それ以降、しんどいと思うことがあっても看護の仕事を辞めたいと思うことはなくなりました。

それから5年程度フル勤務をしたのち、一度はあきらめた看護師に再チャレンジしようと、再び進学コースに入学しました。

実習病院では患者様と接する上でもひとつひとつ勉強なので家でもその 日の記録に追われ、睡眠不足の日々が続きました。共和病院には実習中は週1程度夜勤にきていたのですが、そんな私を気遣って、ペアの先輩が丁寧に情報を整理して支えてくれました。進学をしたことで自分のこれまでの知識の浅さを知り、同じ処置でもひとつひとつ深く考えること、根拠を突き詰めることの大切さに気付きました。意欲を持って臨めば得られるものはあるという学ぶ楽しさにも気づくことができました。

実習で受け持った患者様は100歳というご高齢の方で口癖のように「もう100まで生きたからいつ迎えが来てもいい」とおっしゃっていました。当初は病状は重く体位変換をするだけでも顔面が蒼白になられるほどでした。そんな患者様とかかわり、状態が少しずつですが軽快し、実習を終えるころには介助すればトイレまで行くことができるまでに回復されたんです。私のことをよく覚えていただいて、最期に「あなたは看護師になるために頑張っているんやね。私は101歳になるために頑張るわ。」と言ってくださいました。進学してよかったと心から思えた瞬間でした。その後、在宅にまでもどられたことをお聞きして本当にうれしく思っています。

共和病院に入社して丸10年、今年無事に看護師になりました。何度かあきらめかけたりするたびに患者様やご家族、スタッフに励まされたおかげでここまでやってこれました。

今年は学術発表の担当なので今テーマ選びの真っ最中です。実習病院で経験した手法と当院での手法を比較する中からよりよいテーマを探っていきたいと思っています。

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