ヘルシープラザ

2016年新年のご挨拶

医療法人同友会
理事長 辺 秀俊

2016年、申年の新年を迎えました。皆さんあけましておめでとうございます。

昨年は一年を通しイスラム国が世界を震撼させた年で、エボラ出血熱やMERSなど国境を越えた感染症の拡大もありましたが、今年は平穏な年であることを祈念しています。

今年は8月から9月にかけて平和の祭典・夏季オリンピック、パラリンピックがブラジルで催されますが、テロや戦争のない世界へ、深刻化する地球温暖化、環境問題などにも解決に向けて世界中で英知を絞ってほしいものです。

17年度から引き上げ予定の消費税10%の増税分は医療・介護などの社会保障に使用されるはずでしたが、食品の軽減税率導入による税収減一兆円の財源をどうするのか、与党内では低所得者の医療や介護の自己負担に上限を設ける「綜合合算制度」の導入を見送りましたが、これで4000億円の担保だそうです。残りの6000億円は7月の参院選後の課題とされていますが、同時に病院負担となっている医療にかかる消費税の論議も気になります。

今年の診療報酬改定は大枠で薬剤を中心に8年ぶりのマイナス改定、技術料や検査料などの診察料も当初はマイナス改定で論議されましたが、結局+0.49%となりました。
財務省は「最近10年間は物価・賃金の動向に比べれば診療報酬は高止まりし、必ずしも医療従事者の賃金の伸びは鈍いとは言えない」と、病院・診療所とも医業収益が悪化している現実を反映しない発言をしています。
日本の財政は借金に頼っている厳しい現状ですので、今後も高齢化の進展に伴い社会保障費の抑制は継続され、患者さんの自己負担は医療・介護とも増大していきます。
昨年決まりました「医療保健改革関連法」により、今年から入院時の食事代の自己負担を100円引き上げ(現在260円)、360円になり、18年には460円の予定で毎月4万円以上の負担増となります。

また、大病院の受診時、紹介状がないと5000~1万円の負担が義務化されます。その他に70歳以上の患者さんが支払う医療費の上限額引き上げや65歳以上の介護保険料の軽減見直し、75歳以上の後期高齢者の窓口負担を1割から2割に引き上げることなどが今後論議される予定となっています。

昨年4月の介護報酬引き下げにより介護施設では収支が悪化し、恒常的な人材不足と相まって介護事業者の倒産件数は増加しています。政府は「一億総活躍社会」に向け介護の強化を柱の一つに掲げていますが、その基盤強化にも取り組んでいただきたく思います。

私たちは今年も地域連携に努め、医療から介護まで包括的に提供し、地域の皆さんが安心して暮らせる街づくりに尽力して行きます。
本年もよろしくお願いいたします。

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