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健康教室「糖尿病の運動療法」

「糖尿病の 運動療法」

2014年11月12日(水) 共和病院 リハビリテーション科 永森元樹(理学療法士)

11月12日(水)、共和病院カンファレンスルームにて健康教室『糖尿病の運動療法』が行われました。
糖尿病の運動療法は、糖尿病治療の基本として薬物療法や食事療法に並ぶ重要な治療になります。運動を行うことで血糖の上昇を抑え、体の代謝を促進し、合併症を防ぎ健康を維持増進させる上で、その意義は極めて大きいとされています。
今回の健康教室では、糖尿病のための運動療法の基本的なポイント(どんな運動を、どれくらいの頻度で、どれくらいの強さで、等々)を紹介させていただきました。
次回もたくさんの方のご参加をお待ちしております!

 

Point1 糖尿病の運動療法として適しているのは、『有酸素運動』です。

有酸素運動とは・・・十分に長い時間をかけて呼吸・循環器系機能を刺激し、身体内部に有益な効果を生み出すことのできる運動のことです。
【有酸素運動の効果】
①ブドウ糖をエネルギー源として利用 ⇒血糖値が下がる。
②インスリンが働き易くなる。③脂肪をエネルギー源として利用。
④体重が減る。⑤血行が良くなる。⑥血圧が下がる。  ⑦骨が丈夫になる。⑧心肺機能が強くなる。

Point2 有酸素運動の強さ

【目標脈拍数】を計算しましょう。
①現在(安静時)の脈拍数は?
(15秒間の脈拍数)×4=(現在の脈拍数)

②推定最大脈拍数は?
220-年齢=(推定最大脈拍数)

③目標脈拍数は?
(推定最大脈拍数)-(現在の脈拍数)×0.4+(現在の脈拍数)
=40%の強さ
(推定最大脈拍数)-(現在の脈拍数)×0.6+(現在の脈拍数)
=60%の強さ

【目標脈拍数】を計算するのは大変
糖尿病の運動療法における脈拍数の目安
(59歳以下)⇒(120拍/分)
(60歳以上)⇒(100拍/分)
運動開始後から徐々に脈拍数を上げ、
120拍/分または100拍/分を保ちます。

【運動中の脈拍数】の測り方
運動直後10秒以内に測定を始め、
(15秒間の脈拍数×4+10)で推測する。

【運動中脈拍数】を測るのは難しい
自覚的運動強度:『楽に感じる』~『ややきつい』と感じる強さ

Point3 運動を開始する前に・・・

血糖コントロールが不良の場合や合併症を併発している場合は、
運動療法のために症状が悪化する恐れがあります。
⇒運動を開始する前に、必ず医師の診察を受けてください!

Point4 運動をする際の注意事項は?

●運動は無理をしないこと。
●水分補給を徹底しましょう。
●運動前には準備体操、運動後には整理体操を行いましょう。
●運動に適した服装、靴を装着しましょう。
●低血糖の既往がある方、もしくは危険のある方はブドウ糖やあめ玉を携帯しましょう。

Point5 有酸素運動の開始時間と頻度、持続時間

●有酸素運動を行う時間は?
食後1~2時間後に血糖値が上昇⇒なるべく食後1~2時間後に運動を行う。
●有酸素運動を行う頻度は?
運動後12~72時間は運動の効果は持続する⇒週に3~5回運動を行う。
●有酸素運動の持続時間は?
①運動時間を確保しやすい方⇒1日30~60分間
②運動時間を確保しにくい方⇒1回10~20分間の運動を1日2~3回

Point6 運動を続ける工夫

●ジムや公園に行って運動仲間を作りましょう。
●バス停や駅は1つ手前で降り、ひと駅分歩きましょう。
●買い物は目的の品だけでなく、ウィンドー・ショッピングも楽しみましょう。

運動を続けていくのは、あなた自身です!自分が続けられる運動を探してみましょう。
(例)自転車で15分間こいで百貨店に行き、10~20分間ウィンドー・ショッピングを楽しみながら歩行して、15分間自転車をこいで帰宅する。
⇒合計40~50分間の運動

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