ヘルシープラザ

2013年度プリセプター・プリセプティー

2013年度のプリセプター「末綱真弓さん」とプリセプティー「脇坂いほなさん」

Preceptor 末綱 真弓さん

入職してまる10年、プリセプターは一度もしたことがなくて、選ばれたときの第一声は「え~無理です!」だったんです。家庭的な事情も重なって、仕事そのものも少し考えようかなと思っていたところだったので、わたしには務まらないと思って辞退しようとしたのですが、主任から「あなたが適任だから、よろしく」と明るく推されて、それなら…と引き受けることにしたんです。

脇坂さんを見ての第一印象は「かよわそう…」。そこでわたしの役割は技術的なことよりも何かあった時の逃げ場になれればいいんじゃないかと思うようにしました。自分の新人の時を思い出して、先輩とのかかわりで自分がうれしかった、助かったことをやってあげよう、と思いました。

それで脇坂さんの顔を見ていると「おお、悩んでいるな…」って感じなんですよ。本当だったら仕事帰りやOFFのときにゆっくり話を聞いてあげたりすることが大切だと思うのですが、わたしは家庭の事情もあって仕事が終われば家に直行だったので申し訳なく、なんとか面倒をみなくちゃと思って、手紙やライン、ジュース買って「お疲れ!」ってメモはってロッカーにおいてきたりと中学生の恋愛みたいな感じになっていました。

そのうち脇坂さんがどうやらホームシックになっているようで、肉じゃがや卵焼きといったいわゆるおふくろの味に飢えているってことがわかったんです。わたしは子供と旦那に毎日つくる弁当だから一つ増えるぐらい楽な物だと弁当作ってもっていくようになったんです。

最近になってからですが、主任にどうしてわたしを脇坂さんのプリセプターに選んだのかと尋ねたところ「脇坂さんと同じであなたも泣き虫やったから」と言うんですよ。ひどいでしょう。とはいえ、たしかにわたしもすぐに感情が顔に出てしまうほうでした。大きい声で挨拶することをモットーにしていますが、実はもともと気が小さくて、業務に入る時の不安を大きな声を出すことで、吐きだしてしまおうと意識しているうちに習慣になったように思います。

でもわたしの泣き虫と脇坂さんの泣き虫は違っていました。彼女は実は悲しくて泣いていたんではなくて、「悔しくて」泣いているってことがわかったんです。思った通りに看護ができないことのもどかしさで悔しいって泣いていたんですね。それに気付いた時、ああ、この子は成長するな、って思いました。「かよわそう」という印象はわたしの間違いだったんです。

脇坂さんに仕事のなかで「手伝おうか」と声をかけると「まずやってみます。」とかえってきます。少しづつ自身を身につけてすごく頼もしく感じられるようになってきました。

脇坂さんには、あせらず一歩づつ頑張っていってほしいですね。
わたしですか?わたしは今年は目立たぬようにすごしたいなと思っています。

Preceptee 脇坂いほなさん

准看護学校の同じクラスの友人が共和病院で働いていて、勧めてくれたのが入職のきっかけでした。准看護学校に通っている間は、学ぶことと職場で経験することが並行していて、正直しんどいとはあまり思わなかったんです。でも准看護師になった1年目はというと本当に大変でした。部署が変わったことで周りのスタッフが知らない人ばかりになったこと、わたしは進学したので学校の近くにと思って引っ越した時期が重なり、環境が変わりすぎたことも要因だとは思うのですが、何よりも資格者として患者さんに接する重みが重圧で…実を言うと毎日泣いていました。本当に病んでいたんじゃないかと思います。自分が新米であることはスタッフはわかってくれてもグリーンの白衣を着ている以上、患者さんにとっては有資格者。いろんな業務も任される、覚えなければならないことも増える、ちょっとしたミスが命にもかかわる、といった重圧を抱え込んでしまっていました。

プリセプターの末綱さんは毎日「おはよう!」「元気?」とすごく元気に声掛けしてくれるので、「なんて元気な人だ」というのが第一印象。悩む私を「1年目やからうまくいかないこともあるよ、あたりまえやで」といつもおおらかに包んでくれました。仕事の悩みも学校の悩みも自分の体験談のなかからアドバイスをくれて、わたしもプライベートのことまで相談するようになって、親身に相談に乗ってもらいました。食欲がなくて食堂に行こうとしないわたしにお弁当までつくってくれていたんです。末綱さんは、仕事はテキパキしていて、患者さんの状態もよく把握してすごいと思いますが、主婦でもありお子さんも小さいのでわたしに構う時間のねん出は大変だったはずですが、すっかり甘えてしまっていたと思います。

そうこうしているうちに、気が付いたら自分で時間配分ができるようになってきたんです。頭で組み立てた通りとまでは行かなくても、ある程度自分のリズムがつかめてきたという感じです。周りが見えるようになるとできることが増えてきて、学校と仕事も並行してきたように思います。

ひまわり研修の最後に「つらい涙をたくさん流したけれど、これからはうれし涙をたくさん流したいね」と主任から言われて、我ながらよく泣いていたなあと改めて思います。今は「仕事と学校の両立」「みんなに声をかけて助けてもらった分、今年は自分が気配り心配りできるよう声掛けすること」「受け持ち患者さん担当が始まるので一人の患者さんに丁寧にかかわっていけるよう勉強すること」の3つを目標にしています。

誰にでも気遣いできる、ちょっとしたことでも気付けるナース 病気でない人でも気持ちで病んでいる人に「大丈夫」と言うのではなく、まずその人のそうした気持ちをわかってあげることから始まる看護ができる看護師になりたいと思っています。

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