ヘルシープラザ

2018年度 院内学術発表会

学術発表会2018

当病棟における褥瘡予防の試み5階病棟 道下瞳さん

今回のテーマを決めたきっかけを教えてください。

昨年度は院内での研究テーマが褥瘡に関することに決まっていましたので、急性期病棟である5階では褥瘡をいかに発生させないかをテーマに研究しようと試みました。
5階病棟には、あまり動けないという状態に加えて、脱水症状など血液の循環が悪い状態の方、皮膚が弱いご高齢の方、この3つが合わさった状態で入院される方が多く、褥瘡が発生しやすい条件が揃っていると言っても過言ではありませんでした。2週間の入院期間に、看護ケアだけで皮膚トラブルを防ぐことは可能なのか、また、褥瘡を予防する事により患者さんも私たちも楽になるのではないかという観点から研究を試みました。

具体的にどのようなことを実践しましたか?

先ほどの患者さんの状態のように、5階病棟では入院して一日もたたないうちに褥瘡ができてしまうことも少なくありません。
ですから、まずは入院時の皮膚状態を把握する事から始めました。人体のイラストに褥瘡予備軍をチェックするシートを作成し、それを患者さんのベッドサイドに貼り、毎日身体を拭く時に担当の看護師が記録をしていくよう試みました。
また、枕のポジショニング研究を行い、枕を入れる部分と褥瘡発生の関係性を観察したり、本を読んで勉強したことをスタッフの皆さんに実践指導しました。

どのような成果がありましたか?

まず一つは、夏に褥瘡が多く発症するという傾向を発見しました。理由としては、やはり脱水症状の方が夏には多くなりますので、その原因ではないかと思われます。もう一つの成果は、今まであまり無かった早期発見件数がグッとアップし、その甲斐あって8月の褥瘡発症件数が0件になったことです!もちろん同時に研究期間は治癒率も大幅に上昇しました。

素晴らしい成果ですね!大変だったことは何ですか?

もう一人の孫さんと研究のチームだったのですが、二人だけで計画しデータを取集することも大変でしたし、病棟の大人数のスタッフたちに指導することが大変でした。

嬉しかったことは何でしょうか?

チェックシートを活用した視覚的意識付け、そしてポジショニング指導による実践・体験により、この研究期間にスタッフの褥瘡への意識が画期的に変化したことですね。

これからこの研究内容をどのように活かしていきたいですか?

この研究成果により、患者さんの病気の治癒や在宅復帰にも良い影響を及ぼすことができましたし、スタッフの労力削減にも繋がりました。
これからもスタッフ全員がこの意識を持ち続けていければ良いと思います。

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